自分自身にとって、心地よいメイクを
–honamiさんがメイクを好きになった理由をお聞かせください。
中学のときに、容姿に関していじめを受けたことがありました。最初はその感情を紛らわすために、元々興味があったメイクの研究を始めたことがきっかけです。メイクで自分が変わる楽しさにハマり、お小遣いで買える範囲で見様見真似でメイクして、ポイントをノートに書き込んでいました。
夢中になれるものがあるということが、当時の救いでした。メイクをすることで一種の仮面を被るような、自信を持つための支えになっていました。今も、その人にとって良いと思えるメイクであれば、どんなメイクをするのもありだと思っています。メイクの持つ力をとても信じているし、自分自身も感じています。
–honamiさんは着物もとてもお似合いですが、着られるきっかけは何だったのでしょうか?
大きなきっかけは、歌舞伎を観にいくようになってからですね。昔から歌舞伎は見に行っていたのですが、特に高校三年生のときに学校行事で観た歌舞伎が衝撃的でした。観客が自分一人のような感覚に陥るくらい、忘れられない体験をしました。
それから歌舞伎にハマって、自然と着物にも興味を持ちました。オタク気質なので、着るだけではなくて着物の文化や変遷も調べて大学院に進学し、一時は歌舞伎研究者の道を志していました。

–すごい経歴です。歌舞伎もお化粧をしていますよね。
歌舞伎も「化る」という要素があるので繋がっているなと思う部分はありますね。今のInstagramの肩書は「メイクと着物を楽しむ人」と書いているのですが、皆さんにもそれをお伝えして行けたらいいなと思っています。もっと皆さんに気軽に着物を楽しんで頂きたいと思っているので、今後はこれまでのメイクレッスンに引き続き、新たに着付けを教える場も設けたいと考えています。
–メイクを楽しむ方に、アドバイスはありますか?
ご自身が心地よいと思えるメイクをすることが大切だと思っています。無理をしないことが一番。流行を追うことも、好きなら全く問題ないのですが、追いすぎると疲れてしまう方もいらっしゃると思います。SNSなどで「これをしたらNG」と書いている投稿を見かけるのですが、私はメイクに絶対的な正解もないけれど、間違いもないと思っているんです。理由と意思がきちんとあれば、その人にとっては正解で、その表現が人となりに繋がっていくと思います。
それぞれにどうなりたいという理想像はきっとあるはず。メイクレッスンに来てくださる方とお話しするときは、最初は言語化できていなくても、言葉や表情、好きなファッションなどから、一緒になりたい印象や心地よいと思えるメイクを探りながら、ご提案するようにしています。

落とすケアが、肌の土台をつくる
–すでにklarmのアイテムを使ってくださっていますが、改めて、klarmに共感していただいた点をお伺いしても良いでしょうか。
founder・kasumiさんの伝える想いやコンセプトに共感しました。いつも、自分が使うブランドの想いや歴史は必ずWebサイトなどで読むようにしています。どんな言葉で表現しているかが気になってklarmも拝見しましたが、つくり手であるkasumiさんのお人柄や情熱を感じられたので惹かれました。klarmから定期的に配信されるニュースレターの言葉も、丁寧に読んでいます。
–ありがとうございます。特にお気に入りのklarmアイテムはありますか?
それぞれの良さがあるので選ぶのが難しいのですが、ひとつ挙げるなら大好きなクリームクレンジングです。私は落とすケアが肌の土台を整える一番重要な工程だと考えています。
だからこそ、初めて使うクレンジングは最低2週間は続けて使うようにして肌の様子を確認しています。またその時はなるべく同じ条件になるよう、他のスキンケアや食事も変えないようにしています。
klarmのクレンジングは、「肌が変わる」ってこういうことなんだと私が唯一実感したクレンジングです。もちろん世の中には素敵なクレンジングはたくさんありますが、klarmは私が大切にしている「肌の土壌を整える」という点において圧倒的に共感し体感できたアイテムです。
–そのお言葉をいただけて、とても嬉しいです。新しくラインナップに加わったクレイミネラルエッセンスローションのご使用感はいかがでしたか?
ローションもとても良かったです。肌に乗せたときに、浸透する感じがあってしっとりはしているけれど、余計なベタつきはなく、ちょうど良いテクスチャーだなと感じました。
–今回「浸透」にとてもこだわって作ったので、そう感じていただけて良かったです。手で7秒、肌に馴染ませていただくことが、セルフケアに繋がればいいなと思っています。
klarmのローションは前後につける美容液のテクスチャーを選ばないですし、クリームだけでも大丈夫といった取り入れやすさがあります。表面の保護だけではなく、内側にもアプローチされているなと感じました。

肌に触れて、自分の状態を知る
–普段の美容で、あえてひと手間かけていることはありますか?
できるだけコットンを使わずにハンドプレスで肌に触れることを心がけています。化粧品のポテンシャルを上げるためには、自分自身のマインドもすごく関わっていると思うんです。私はスキンケアをマインドフルネスの時間と捉えているので、雑になってしまわないよう、あえてひと手間をかけることを大切にしています。どんなテクスチャーだったとしても、絶対に手のひらに広げて肌に馴染ませるんです。それが一番、そのときの肌の状態を感じ、測れる塗り方なんですよね。
–klarmもスキンケアが自分を愛する時間になってほしいと想っているので、大変共感します。他にも、honamiさんが大切にしているビューティールールがあれば教えてください。
やっぱり、無理をしないことですね。美意識の高い発信が増えているからこそ、取り入れたいと思うことも多い反面、そこに無理が生じてしまうと本当の美しさには繋がらないと私は思っています。自分にフィットする心地よい方法やルーティンを続けていくことが大事ですよね。
–それはスキンケアにおいてもそうですか?
そうですね。日々のスキンケアのなかではあれこれ変えていくことはしないようにしています。仕事上色んなものを試すことが好きではあるのですが、できるだけシンプルなケアを取り入れるようにしています。
その方自身の肌に合っているのであれば、基本となるケアは変えない方が肌が健やかになると思っています。肌は本来、自分で綺麗になる力を持っているはずなので、その力を大事に育てていきたいなと。

内なる自分と向き合う作業を大切に
–普段のセルフケアでは、どんな取り入れ方を心がけていますか?
うまくアウトプットできていないなと思うときに特に、セルフケアに意識が向きやすいですね。自分のなかの川の流れが滞留している感じ。そういったときは、できる限り頭を空っぽにするようにしています。Alva NotoやAstrixなどの好きな音楽を聴きながら、音に身を任せることもあります。身体を動かしていると、改めて自分がここにいるという確かな存在を感じられるんです。ひたすら自分に向き合うことが一種のリセットになるというか、安心感にも繋がります。外に行くというより、内なる自分と向き合うことで心がリフレッシュされます。
–最後に、honamiさんが思う美しい人とはどんな方ですか。
色んなことを「美しい」と思うので、言葉にするのは難しいですよね。まだ今もはっきりと言語化はしていないのですが… 軸を持ちながらも、柔らかさやしなやかさを持っている方は男女問わず美しいなと感じます。–honamiさんの話す、まっすぐな言葉も美しいなと感じます。本当ですか。私が尊敬している女性が言葉が綺麗な方だったので、その方のように歳を重ねたいと思っています。自分ではなかなか出来ていないと感じることもあるのですが、そう言っていただけて嬉しいです。
自分を愛している方も美しいですよね。それはとても難しいことだけれど、どうせ今この時代に生きているならば、自分を愛して生きている方が命として美しいと思います。
PROFILE

Honami Nagumo
メイクアップアーティスト
nagumorose
「メイクと着物を楽しむ人」をテーマに、日々メイクや着物について発信。青山のサロンでメイクアップレッスンを行う。現在新たに、メイクと着付けを教える場を準備中。